カラーは南アフリカを中心に約8種類が自生しているサトイモ科オランダカイウ属の植物です。

立ち姿やシンプルで清楚な花が美しく、フラワーアレンジやブーケによく利用されます。

観葉植物として栽培されることもあります。

カラーという名前は、古代ギリシア語で「美しい」を意味するカロスに由来すると共に、どこかカトリックの尼僧の白い衿(カラー)を連想させることから付けられた名前です。

観葉植物カラーってどんな花なの!?

観葉植物 カラー 育て方

カラーの仲間は南アフリカに8種類ほどの原種が自生しています。

そしてこのなかのエチオピカ(別名オランダカイウ)だけが川や池などの湿地を好み、それ以外の品種は水はけのよい草地などを好みます。

エチオピカはアフリカだけでなく世界の温暖な水辺で群生地が見つかります。

エチオピアでは国花になっていて「リリー・オブ・ザ・ナイル」とも呼ばれています。

観葉植物カラーの種類はどれくらいある!?

カラーには大きく分けて「畑地性」と「湿地性」の2種類があります。

畑地性の品種は水はけのよい土地を好みます。

畑地性の園芸種はカラフルで、湿地性のものに比べて品種が圧倒的に多いという点が、大きな魅力です。

畑地性の中で、最もよく栽培されているのは、黄花のキバナカイウ、桃花のモモイロカイウ、葉に白い斑点が入るシラホシカイウです。

しかしその他にも、細長いものから大きく開いたろうと状のものまでさまざまな花の形の園芸種がそろっています。

花の色もバラエティーに富んでいて、黄色や白の他、ピンクや紫、オレンジ、黒などの色が流通しています。

葉の形も品種によって異なっていて、楕円形や矢尻形やハート型など、さまざまです。

一方、湿地性の品種として知られているのはエチオピカだけです。

現在エチオピカとして流通しているのは、オランダカイウの変種で四季咲き性のチルドシアナ種をもとに作られた園芸種です。

湿り気のある土壌を好み、耐暑性に優れています。

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観葉植物カラーの上手な育て方とは!?

観葉植物 カラー 育て方 上手

前述のとおり、カラーには畑地性の園芸種と湿地性の園芸種(エチオピカ)に分かれます。

両者は性質が違うため、育て方も違ってきます。

カラーという植物は、畑地性であっても湿地性であっても、アフリカ原産で対暑性があるので、暑さには強いです。

ただし畑地性の品種は「高温」には強くても「高温と多湿」には弱いので、日本の夏の環境は、畑地性のカラーにとってかなり過酷なはずです。

その一方でカラーは、寒さに弱い植物です。

特に畑地性の品種は、地植えでは冬越しはできません。

鉢植えにして室内の暖かい場所に置くなどの工夫をする必要があります。

一方湿地性のエチオピカは、球根まで凍ってしまうほどの寒冷地でなかったら問題を起こさずに冬越しをさせることができます。

上部が枯れたとしても、春になると再び新しい芽が出てきます。

日当たりに関しては、畑地性の品種も湿地性のエチオピカも日の光を好みます。

そのため日光が当たって風通しの良い場所に、鉢を置くようにします。

ただし真夏に直射日光のもとに置いておくと葉焼け してしまうので、そのような場合は明るい日陰に移動させた方が良いでしょう。

土づくりは畑地性と湿地性では、全く逆になるので注意が必要です。

畑地性の場合は水はけの良い土が必要で、湿地性の場合は保水性の高い土が必要になります。

したがって土を準備する場合、畑地性なら例えば 赤玉土5:腐葉土3:川砂2 、湿地性なら例えば 赤玉土6:腐葉土4 の割合で土を配合して使います。

湿地性のエチオピカを地植えにする場合は、地面の土に腐葉土をすき込んで準備をしておきます。

カラーは種から増やすこともできます。

しかし開花まで時間がかかりすぎるので球根を植えて増やす場合が大多数です。

数年に1回はその球根を分球(分割)して、植え替えるようにして下さい。

鉢に球根を植えるとき、畑地性の場合は6号鉢に球根ふたつをやや深めに、湿地性の場合は大きく育つので、8号鉢に球根ひとつの割合でやや浅めに植えるようにします。

時期は3月から4月が植え付け(あるいは植え替え)にちょうど良い時期です。

水やりに関して、畑地性の品種は土が常に湿っていると根腐れを起こしてしまいます。

そのため畑地性の品種は、他の多くの観葉植物と同様に、「土の表面が乾いたらたっぷり水をやる」を原則として下さい。

これに対して湿地性のエチオピカは湿り気のある土を好みます。

そのため畑地性の品種と異なって「土が乾き切る前に」水を与えて、土が乾燥しないように気をつけないといけません。

土が乾燥しすぎると、花が咲かなくなるからです。

水分の蒸発が特に激しい夏場に限っては、鉢の受け皿に水を張っておくのも良い考えです。

(ただしこの方法は畑地性の場合はもちろん、他の多くの観葉植物でも禁じ手です。)

同じ水やりでも、冬になると状況が変わってしまいます。

畑地性の品種は、水やりの頻度を控えめにする必要があります。

肥料に関しては、畑地性、湿地性のどちらも、それほど多くの肥料を必要とはしません。

特に庭植えの場合は、肥料を与える必要はほとんどありません。

鉢植えの場合には、春に芽が出た後、緩効性肥料を与えてやって下さい。

カラーがよくかかる病気には、球根が腐ってしまう軟腐病があります。

この病気に効果的な治療法はありません。特に畑地性の品種は軟腐病にかかりやすいので要注意です。

この病気を防ぐためには、春に分球をするとき、切り口に殺菌剤をまぶしてから植えるようにします。また植え替えの際は、必ず新しい清潔な土を使うようにします。

カラーに被害を与えやすい害虫として、アブラムシがあげられます。

アブラムシはただ単にカラーの葉などから汁を吸うだけでなく、病気を媒介することがあるので気をつけましょう。

アブラムシを確実に退治するのには、薬剤散布が一番確実です。

そのほかにも牛乳や石鹸水を吹きかけて窒息させる、忌避剤として木酢液やニームオイル(ニーム(インドセンダン)の実の核(仁)から抽出するオイル)などを散布するといった方法もあります。

まとめ

シンプルで美しい観葉植物のカラーは、南アフリカ原産で、水辺に生える湿地性のエチオピカと、乾いた草地を好む畑地性の品種に分かれます。

畑地性の品種と湿地性のエチオピカは育て方に違いがあります。

準備する土の性質はもちろん、水のやり方、そして夏越えや冬越えの方法など、かなりの部分が異なっています。