ガジュマルは気根がふくれた独特な形と育てやすさで、観葉植物として高い人気を誇っています。

しかしガジュマルはただ単に気根のユニークな発達を楽しむだけでなく「挿し木で増やすのがとても簡単である」という特徴があるのです。

ここではガジュマルを挿し木での増やすことについて、そのやり方や挿し木で増やしたガジュマルの特徴などについて、いろいろな角度から紹介することにします。

ガジュマルの挿し木の時期はいつがベスト!?

ガジュマル 挿し木 方法

ガジュマルは、

ガジュマルの挿し木は、ふさわしい季節を選んで行う場合には、成功率が非常に高いからです。

ガジュマルは南国生まれの樹木です。

したがって春の暖かい時期から夏の暑い時期までが、挿し木の適期です。

ただし挿し木に成功して誕生したばかりの幼いガジュマルの苗にとって、日本の夏の直射日光は強烈すぎるでしょう。

そのため挿し木は春のうちに行って、苗がしっかりとひとり立ちしたころに発育ざかりの夏を迎えるのが、ガジュマルにとって最もよいのではないかと考えられます。

したがって、ガジュマルの挿し木の適期は4月から6月ごろまでです。

ガジュマルの挿し木の方法とは!?

ガジュマルを挿し木にする場合、なるべく成長期の勢いのある枝から挿し穂(挿し木に使う枝や茎)を取るようにします。

しかし、植え替えのときの剪定で切り落とした枝のなかから、なるべく元気のよい枝を選んで挿し穂を取るようにしてもかまいません。

ガジュマルの挿し穂には、2〜3節単位に切り分けた枝を使います。

下葉は取り除き、斜めに切って、切り口に乳白色の液があふれてきたらていねいに洗い流して取り除きます。

一晩、挿し穂の切り口に水を吸わせてから、市販の「観葉植物の土」か「挿し木用の土」に挿し穂を挿して、水をたっぷりと与えます。

挿し穂が根付くまで、水分に気をつけながら日陰で管理します。

その後は徐々に日光に慣らすようにし、十分に大きくなったら、ひとり立ちの苗として、小さな鉢などに定植します。

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ガジュマルの枝を剪定する

ガジュマルは定期的な剪定が必要な観葉植物です。

そして前述のとおり、そのときに切り落とした枝の中から元気なものを選んで、挿し穂として利用することが可能です。

幸いにガジュマルの剪定の適期は、毎年4月から6月ごろまでです。

これは挿し木の適期と重なっているので、両方の作業を同時進行させることが可能です。

ガジュマルをすっきりと風通しがよく美しい形にまとめると同時に、たくさんのガジュマルの苗を作り出すことができるのです。

挿し木のときと同じように、剪定で切り落とした枝を、2〜3節を目安に小さくカットして挿し穂を作ります。

下葉は取り去ってしまい、枝はななめに切り落とします。

枝の切り口から乳白色の樹液がにじみ出してきますが、これはきれいに流し落としておきます。

この樹液が固まると、切り口からの水の吸収をじゃまするため挿し木の成功を妨害するからです。

挿し穂を植える方法は!?

このように剪定で切り落とした枝から、一度にたくさんの挿し穂を作り出すことが可能です。

前述のように挿し穂を土に挿して発根を促すやり方が最も一般的な方法ですが、ここでは挿し穂をいったん水挿しした後で土に植え替えて一人前の苗に仕立てる方法を紹介します。

この方法を応用すると、ガジュマルをハイドロカルチャーに仕立てる際の苗も挿し穂から作ることができます。

挿し穂は、これまでに述べた通り剪定で切り落とした元気な枝をさらに短く切って、下葉を取り除き、切り口からにじむ乳白色の液体を洗い流しておきます。

挿し穂の長さに見合った容器に、少し多めの水を入れ、挿し穂の下半分を水に浸けます。

挿し穂の入った容器は、室内(屋外であってももちろん良い)の明るい日陰で管理します。

直射日光のさす日なたは避けるようにします。

日なただと容器の水が湯になって、挿し穂を痛める危険があるからです。

容器の水は、最低でも2日に1回は交換します。

このとき容器と挿し穂の茎にぬめりがあったなら洗っておくようにします。

やがて容器の中で挿し穂が根を出します。

発根するまでに期間は、固体にもよりますが、おおよそ1週間から1か月です。

ガジュマルの挿し穂に見合った大きさの鉢を用意し、鉢底石を入れ、その上に市販の観葉植物の土を入れます。

割り箸や指で土に穴を空け、発根した挿し穂を植え付け水を与えます。

またこの段階で、土に植える代わりに苗をハイドロカルチャーに仕立てることも可能です。

植え付けた後1週間は日陰で管理して、その後徐々に太陽の光に慣らします。

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挿し木したガジュマルは太くならないの!?

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種から育てられた実性のガジュマルの苗は、挿し木で育てたガジュマルより気根が太く成長しやすいといわれています。

そのため栽培が難しいのにかかわらず種をどこからか入手して、種まきにチャレンジする人もいます。

種の市販も行われているようです。

その一方で、挿し木で育てたガジュマルは「気根が太くしっかりと成長しない」といわれています。

挿し木だとなぜ気根が太く発達しないのか、詳しい理由はわかりません。

例外的なケースもあるようですが、挿し木でガジュマル独特のユニークな形を作り出すのは、少々難しいかもしれません。

しかし、挿し木で育てたガジュマルも気根以外の面では立派に育ちます。

葉の形やその付き方など、気根以外の楽しみ方もいろいろあります。

たとえば幹の細いガジュマルを数本まとめて植えて、こんもりとした感じにまとめる方法を考えた人もいるようです。

まとめ

ガジュマルは成長がはやいため、生育条件さえよければどんどん大きくなります。

そのため定期的な剪定がどうしても不可欠になるのですが、剪定で切り落とした枝を利用するとたくさんの小さなガジュマルを増やして楽しむことも可能になります。

残念ながら、挿し木で増やしたガジュマルに、あのガジュマル独特のユニークな根の形や、幹からどんどん伸びる気根、といったものを期待するのは難しいようです。

しかしそうだとしても、育ててみると、それらとはまた違うガジュマルの楽しみ方がいろいろと見つかるでしょう。