アイビーは丈夫で管理しやすい植物です。

そしてアイビーの絡まった壁は、ひどくロマンチックです。

またアイビーは魅力的な壁面緑化の素材です。

うまくアイビーを建物の外側に這わせれば、省エネにも貢献できるかもしれません。

しかし、アイビーを這わせた壁は深刻なダメージを受けます。

アイビーを剥がしたときに、汚い跡が点々と残ってしまうのです。

ここでは以上のことを踏まえたうえで、アイビーの壁の這わせ方や跡の処理方法、更に範囲をひろげてアイビーを利用して庭を楽しく飾る方法などを紹介します。

アイビーの庭での育て方とは!?

アイビー 壁 這わせ方

夏の強い直射日光にさらされると、アイビーは葉焼けを起こします。

しかし完全な日陰ではきれいに育たない可能性があるので、アイビーは、午前中だけ日光が当たる程度の半日陰で育てます。

丸一日日陰になる建物の北側でもアイビーは元気に育ちますが、徒長しやすい傾向があるうえに斑入りの品種はせっかくの美しい模様が浮き出ないなどの問題が生じます。

斑入りのアイビーは直射日光にも完全な日陰にも影響を受けるので、特に注意が必要です。

斑入りの品種は意外とデリケートなのです。

庭での地植えの方法は!?

アイビーを地植えする際には風通しが良くて、直射日光が絶対に当たらない明るい日陰に植えるようにしましょう。

まずその場所の土を4〜5センチメートルくらいまで掘って、その底に観葉植物用の緩効性化成肥料を撒いて薄く土をかけて、苗を植えます。

根が詰まっているならほぐしてから植えるようにしましょう。

ひとつの育苗ポットに幼い苗が数株まとまって入っていたら、ひとつひとつ別々にばらしてから植えるようにします。

苗を植えた後は、たっぷりと水を与えて下さい。

アイビーを地植えにするとすごい勢いで伸び広がっていきます。

植えるときには、苗同士の間隔を30センチメートルくらいは空けておかないと、隣り合った苗が密に絡み合いながら成長するので、風通しなどの面で問題が生じるかもしれません。

スポンサードリンク

アイビーの庭でのおすすめの飾り方とは!?

アイビーは暑さ寒さに強い丈夫な植物で、あるときは庭の主役、またあるときは他の植物の引き立て役として重要な脇役の役割を果たします。

アイビーの飾り方の工夫次第で、庭の雰囲気が完全に変わってしまいます。

放っておくと下にどんどん垂れていくアイビーは、そのまま無造作に飾っても素敵です。

さまざまな種類のアイビーをいくつかの容器に寄せ植えして、高低差をつけながら庭に並べます。

ブリキのプランターを使えばアンティーク風に、木製のプランターならカントリー調に、鮮やかな色合いのプラスチックのバケツを使えばポップな雰囲気になります。

庭やベランダなどが殺風景な場合、大きなコンテナに華やかな寄せ植えを作って目立つ場所に置くと効果的です。

主役になる花や観葉植物は、季節によってさまざまですが、それらを引き立てるのに不可欠なのがアイビーです。

アイビーが加わることで、寄せ植えが生き生きとします。

無粋なコンテナさえも、アイビーがそこから滝のように垂れ下がることで自然に周囲の環境に溶け込みます。

アイビーは最小限の手入れさえおこたらなければ、春夏秋冬すべての季節を通じて元気に成長してくれるので、植え替えの必要がないことも魅力のひとつです。

アイビーの成長は旺盛なので、コンテナいっぱいに茂って主役の影を薄くする可能性もあるぐらいです。

そのようなことにならないように、時々間引きをしながらコンテナの中の植物のバランスを良好に保つことが不可欠です。

しかしアイビーといえば、やはりコンクリートの屏やフェンスなどに作り出す緑の壁を連想する人が多いのではないでしょうか。

アイビーには近くの枝やフェンスなどに巻き付いて登はんする性質があるので、それを利用して、緑のスクリーンを作り出すことが可能です。

ただし、アイビーを植えたコンテナを目指す屏やフェンスのそばに置いただけでは、無事に登ってくれるとは限りません。

アイビーを登はんさせるには、人の手で導いてやる必要があります。

スポンサードリンク

アイビーの壁の這わせ方は!?

アイビー 壁 這わせ方 地植え

地植えにしたアイビーをフェンスや壁に登らせようとする場合、自分では登ろうとしないので注意して下さい。

アイビーの苗が根着いてある程度つるが伸びて来たら、目指す場所に誘導する必要があります。

アイビーを壁などに這わせるためには、その壁面に棒を立てかけて、地面に深く突き刺して固定します。

棒は地上部分の高さが20センチメートルから30センチメートルあれば、じゅうぶんです。

その棒にアイビーをヒモで結びつけて、先端が壁に触れるようにします。

そうすれば、成長するにつれて、アイビーが壁を自然に這い上がってくれます。

壁に張り付いているアイビーの処理方法はどうするの?

アイビーの絡まったグリーンの壁は、わずかな管理の手間で美しさを長いあいだ維持できます。

今日ではアイビーは壁面緑化の有力な手段と見られているほどです。

しかし、アイビーは壁面に大きな傷を同時に与えることに、注意しなければなりません。

アイビーは壁に楔(くさび)のように根を差し込んで登るので、一度壁をおおってしまえば、引きはがしても壁に根の汚い跡が残ってしまいます。

この跡は、洗剤をつけてごしごしこすった程度では、簡単には取れません。

高圧洗浄機を使って地道に作業を続ければ、ある程度まではきれいになる(跡が残っている部分に水をかけて、2〜30分待ってから作業すると取れやすい)そうですが、完全にきれいにするのはむずかしそうです。

最悪の場合、壁全体をプロの手で修復してもらうより他になくなるかもしれません。

アイビーの絡まった壁はとてもロマンチックですが、目立たないところで部分的に試みる場合は別として、実行するためにはそれなりの覚悟が必要なようです。

まとめ

アイビーは庭のアクセントに、ロマンチックな緑のスクリーンに、さらに、省エネを目的とした壁面緑化のために貴重な素材となる植物です。

しかし緑のスクリーンは放っておくだけで勝手に完成するものではありません。

人の手で誘導してあげないと、アイビーは上手にのぼることができないからです。

しかもアイビーは楔のように根を差し込んで壁を登っていくので、一度壁を登らせてしまうと、剥がしたときに汚い跡が残ります。

この点に十分に気をつけて、アイビーのグリーンの壁を楽しむようにして下さい。