最近では、室内でアイビーを育てる際に、ハイドロカルチャーという方法を使うことが人気です

これは土を使わずに、代わりに人工培土を使って行なう、一種の水耕栽培です。

人工培土には主にハイドロボール(「ハイドロコーン」とも呼びます)を使います。

ゼオライトやミリオンAといった根腐れ防止剤も必要になります。

ハイドロカルチャーは土を使わないので害虫が発生せず衛生的です。

また好みの容器に植物を植えることができるので、どこにでも飾ることができる可愛いインテリアグリーンを作り出すことができます。

アイビーのハイドロカルチャーでの育て方とは!?

アイビー ハイドロカルチャー 育て方

アイビーのハイドロカルチャーを作る場合、植え付けに最適な時期は、土で育てる場合と同じ4月から9月ごろです。

苗は、専用のものをわざわざ探して手に入れる必要はありません。

土に植えてあるアイビーの苗を育苗ポットから引き抜いて、完全に土を洗い流して使うことも可能です。

あるいはアイビーの元気な枝を水挿しで発根させて、苗として利用することも可能です。

いずれにしてもハイドロカルチャーができ上がったら、一週間くらい日光の当たらない場所で管理して下さい。

植え付けたばかりの根はダメージを受けていることが多いため、回復の期間が必要です。

またこの養生期間中には、肥料を与えることはやめて下さい。

新しい環境に慣れようと必死なアイビーにとって、肥料は大きな負担になるからです。

アイビーのハイドロカルチャーは、直射日光の当たらない場所で管理します。

なぜならハイドロボールを直射日光に当てるとコケが生えたりして劣化がはやくなるからです。

明るさが足りない場合は、LEDなど人工の照明を使って補います。

ハイドロカルチャーでは、人工的に養分を与えないと苗は成長しません。

この点は土による栽培と大きく異なる点です。

しかしその一方で、アイビーは肥料を控えめにしても大丈夫な植物です。

肥料のやり過ぎは、かえって良くありません。

生育期の4月から9月の間だけ、薄めた液体肥料を水やりの際にいっしょに与える程度で十分です。

冬に入ったら、肥料を与える必要は全くありません。

ハイドロカルチャーが土による栽培とは全く異なる点が、もうひとつあります。

それは、植物の新陳代謝で発生したゴミを分解する微生物がいないことです。

そのためこれらのゴミは、どれだけ慎重に管理を続けても、容器の底にたまって行きます。

ゴミによって栽培環境が悪化しないために、1年に1回、ハイドロボールと根腐れ防止剤を取り替えるようにします。

ハイドロボールは、きれいに洗って煮沸消毒を行えば、再使用することが可能です。

取り替えは、アイビーの勢いが最も盛んな5月から6月の間が適期でしょう。

このとき、いったん容器から取り出したアイビーは、根を水でていねいに洗い、腐った部分を取り除いてやるようにして下さい。

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正しい水やりの方法は!?

ハイドロカルチャーの水やりは、土に植えた植物のように、無造作にじょうろで水をかけるだけというわけには行きません。

容器の水が減っていくのを観察しておいて、水がなくなったら2〜3日放置してから器の中のハイドロボールの4分の1から5分の1くらいの高さまで水を追加するというサイクルを繰り返します。

水はもちろん、きれいで清潔な水を使って下さい。

水の与えすぎは根腐れにつながって、最悪の場合はアイビーが枯れる原因を作り出てしまいます。

アイビーをハイドロカルチャーで栽培する場合、水に浸かっている根をときどき空気に触れさせて呼吸ができるようにすることが大切です。

そのため放置期間をつくるのです。

ハイドロボールに空いている無数の小さな穴に水分がため込まれているため、容器の底に水がなくなったように見えたとしても水切れでアイビーが枯れてしまうということは絶対にありません。

土に植えているアイビーをハイドロカルチャーに植え替える方法は?

アイビー ハイドロカルチャー 育て方 植え替え

土に植えられていたアイビーをハイドロカルチャーに植え替える場合、育苗ポットなどから苗を引き抜いた後、土を完全に落とします。

特に根はていねいにきれいになるまで、水で洗うようにします。

ハイドロカルチャー用の容器は、底に穴が空いていなかったらどんなものでも利用できます。

しかしできることなら、内部の状態を確認しやすくするためにも、ガラスの空きビンのような透明なものがおすすめです。

容器に底面が隠れるくらいの根腐れ防止剤を入れた後、ハイドロボールを容器に3分の1ほど入れておきます。

用意しておいたアイビーの苗を容器に入れ、さらにハイドロボールを追加して苗を植え付けてしまいます。

ハイドロボールの入っている高さの5分の1くらいのまで水を加えると完成です。

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ハイドロカルチャーのアイビーが枯れる原因や対策法とは?

ハイドロカルチャーでアイビーを育てる場合、病害虫の影響で枯れてしまうことはまずありません。

枯れる原因として最も可能性が高いのは、水のやり過ぎや水の劣化によって根腐れを起こしてしまうことです。

根自身が排出する有害な老廃物が、状況の悪化に手を貸している可能性もあります。

もし根腐れを起こしてしまっているのに気がついたなら、アイビーの苗を取り出して根が黒くなって傷んでいるところをカットし、きれいに洗い、ハイドロボールや根腐れ防止剤をすべて入れ替え、きれいな水を入れて様子を見るようにしましょう。

まとめ

アイビーをハイドロカルチャーで栽培するときはどのようにしたらよいか、ということについて、やり方と注意点をまとめてみました。

ハイドロカルチャーは、部屋の中で生きた緑を栽培する手段でもあり、可愛いインテリアグリーンを手に入れる手段でもあります。

土で栽培した鉢をそのまま持ち込むのは気が引けるキッチンのような場所にもハイドロカルチャーで栽培している植物なら気軽に置くことができます。

しかもアイビーは耐陰性や環境適応能力が高い植物です。

そのためハイドロカルチャーに仕立てると洗面所やトイレのようなユーティリティーや勉強机の片隅といったところにも置くことが可能になります。

一見難しそうでややこしそうに見えるアイビーのハイドロカルチャー栽培ですがトライしてみれば案外簡単かもしれません。